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5月15日は演芸バラエティ番組『笑点』の初回放送の日です。1966年 前身番組『金曜寄席』を引き継いで、七代目立川談志の司会でスタートしました。
笑点と言えば大喜利が有名ですが、もともと大喜利とは、寄席でトリ(最後を飾る出演者)がいない場合代わりに行われる、いわばアンコールのような余興だったそうです。
噺家さんは寄席で落語を話す前に“枕”というものを振ります。
高座に出るまで何を話すのか演目が出ないので、“枕”の間にお客さんの雰囲気を見てからどの噺か決めるのだそうです。噺家さんの近況や時事ネタも面白可笑しく聞けるので夢中になって聞いてしまいますね。
最近では音声配信サービスなどで、この“枕”だけを集めたものも人気があるようです!
さて、本日ご紹介するのはこちら。
『歌丸ばなし』(桂歌丸/著 ポプラ社)
笑点で長く司会を務め、永世名誉司会者でもある桂歌丸さんの、枕を含む八篇の噺を収録。文字を追うと歌丸さんの優しくチャーミングな声が聴こえてくるようです。高座での思い出や噺の解説も載った、落語ビギナーにも親しみやすい一冊。