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4月25日はデフォーの小説『ロビンソン・クルーソー』が発表された日に
なります。幾つかの実話をモデルに書かれた漂流記であり、無人島を題材に
した漂流文学の代表です。
『ロビンソン・クルーソー』という題名で親しまれている本作ですが、
本来のタイトルはとても長く、『自分以外の全員が犠牲になった難破で岸
辺に投げ出され、アメリカの浜辺、オルーノクという大河の河口近くの無
人島で28年もたった1人で暮らし、最期には奇跡的に海賊船に助けられた
船乗りロビンソン・クルーソーの生涯と不思議で驚きに満ちた冒険につい
ての記述』というのが刊行当初のタイトルだったそうです。
今日紹介する一冊は『ロビンソン・クルーソー』(D・デフォー/著、坂井
晴彦/訳)です。単純な漂流記として読んでも面白い本作ですが、経済学者の
マルクスやウェーバーが自著でロビンソン・クルーソーを引き合いに出して
いるような経済学的な側面も持っています。