[BookShelf Image]:1647
今日は、自然主義文学の代表作家、田山花袋(たやまかたい)が亡くなった日です。
代表作は「蒲団」。弟子として下宿することになったうら若い女性に懸想する家主。
最後にとった行動。正直、学生時分に読んだ際は、変態だ…と慄いたものです。
「ベニスに死す」もそうですが、古今東西若い子に惹かれる年老いたものの哀れで
滑稽で哀愁ある姿は題材として描かれていくものなのでしょうか。
今日の一冊は「金閣寺は燃えているか?:文豪たちの怪しい宴」(鯨 統一郎∥著)
バー‘‘スリーバレー”で繰り広げられる、バーテンダーと文学研究の権威、そして謎
に文学に詳しい客の三人で繰り広げられる文豪作品談義。名だたる文豪の作品群に
新たな解釈の光が。小難しそうな文豪たちの名作を面白く読めるきっかけになりそ
うです。
「蒲団」はいったい、どのように解釈されているのでしょうか。乞うご期待。