今日はアカデミー賞で知られる、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が設立された日です。
1927年に設立された団体で、アカデミー賞の選考・授与、映画文化・映画教育・映画研究の助成などを行っています。現在1万人近くの会員がいるアカデミーは、推薦でしか会員になれないようです。会員には俳優、監督、脚本家の他に、音楽、視覚効果、キャスティング・ディレクター、ドキュメンタリーなど様々な支部があります。
また、博物館や図書館も保有していて、映画のフィルムの修復や文書化、デザイン画やポスター、脚本などのコレクションの管理まで行っています。ビバリーヒルズにあるマーガレット・へリック図書館は予約をすれば一般の方でも入れるようです。
第一回の授与式はアカデミーの夕食会の一環として行われました。受賞者には黄金の“オスカー像”が贈られることで有名ですが、当初はこのオスカーが彫られた盾が贈られていました。
余談ですがこの“オスカー”、正式な名前ではなくニックネームなのです。ついた由来は定かではないですが、アカデミー賞事務局員のオスカー叔父さんにそっくり説や、主演女優賞を受賞した女優の夫がオスカーで、スピーチの際「オスカー!やったわよ!」と言った説など様々な由来があるようです。
さて、今日の一冊は、
『ハリウッド式映画制作の流儀』
(リンダ・シーガー∥著、シカ・マッケンジー∥訳 フィルムアート社)
2000本以上の脚本に携わったスプリクト・コンサルタントの著者が、あらゆる映画製作に関する知識をまとめた一冊。普段表に出ることのない裏方の声もたっぷり収録。さらに、数々の名作の裏話まで!脚本がスクリーンに映し出されるまでがまるっとわかる一冊です。