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5月30日はフランスの聖女、ジャンヌ・ダルクが没した日になります。窮地の
フランスを救った英雄として称えられながらも、最後は火刑に処されてしまった
悲劇のヒロインです。
13歳の頃に神の啓示を得た農民の少女ジャンヌがフランスの窮地を救ったという
フランス百年戦争のエピソードはとても有名で、現実味のないような存在ですが、
数多くの歴史書の中でジャンヌの存在は言及されており、現存する書簡には読み書き
の教育を受けていなかったジャンヌが書いたであろう書きなれていない署名も見つ
かっています。
今日紹介する一冊は『敗者が変えた世界史 上』(ジャン=クリストフ・ビュイッソン/著)
です。ジャンヌダルクは最期には戦に負けて捕虜になり、火刑に処された人物ですが、
彼女の残した活躍はフランスのその後に大きな影響をもたらし、処刑の25年後には
火刑の判断を下した異端審問が誤りであったことが認められ、聖人に列聖されました。