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 5月29日はバレエ作品『春の祭典』の初演の日です。
 
1913年にバレエ・リュス(ロシアのバレエ団)によって、フランスのシャンゼリゼ劇場で上演されました。作曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー、振り付けはヴァーツラフ・ニジンスキー。
 
そもそもバレエリュスとは、1872年から1929年まで活躍したロシアのバレエ団のことです。型や古典を大切にする“ロマンティックバレエ”や“クラシックバレエ”といったものから、民俗文化やアートよりの演出を取り入れた“総合芸術としてのバレエ”を確立させました。
 作品制作には多くのアーティストを迎えていて、ココシャネル、パブロピカソ、エリックサティなど、今もなお新しく、鋭いアート性を兼ね備えたアーティストたちが参加しています。
 
 ちょうど110年前にパリで初演を迎えた『春の祭典』のあらすじは、
とある古代ロシア民族が太陽神に生贄の少女を捧げるため、力尽きるまで踊り狂い続けるというもの。
バレエを想像すると優雅で華やかな三拍子の音楽や軽やかで美しい衣装、派手で技術が光る振り付けを想像すると思いますが、『春の祭典』では全くの逆でした。変拍子や独特のリズム、不協和音でメロディーが展開していき、客席からは嘲笑が上がったと言います。しまいには観客同士の罵倒大会になり、振付家が手拍子でカウントを取らねばならないほど大騒ぎになりました。
 
今では『20世紀の近代音楽の最高傑作』と言われいる『春の祭典』は、歴史的な大騒動で幕を開けたのです。
 
 
長くなりましたが、本日ご紹介する本はこちら!
 『華麗なる「バレエ・リュス」と舞台芸術の世界』
(海野 弘∥解説★監修 パイインターナショナル)
 
 
バレエリュスの舞台美術や衣装にはファンが多く、いまだに展覧会などで愛されています。多くのアーティストが手掛けた華麗なるバレエリュスの世界を心ゆくまで堪能してください♪
2024年 (令和6年)
11月27日(水)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)