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今日は元元帥陸軍大将だった畑俊六の誕生日です。
畑俊六は戦時下にあった日本の陸軍大将であり、米内内閣の瓦解の原因とされ戦後裁判にかけられた一人で、日本が戦争に向かっていった原因の一つとされています。
戦時中の内閣総辞職の原因の一つとして、軍部大臣現役武官制というものがあります。
軍部大臣現役武官制とは当時の内閣に置いて、各軍大将・中将を必ず軍部大臣に起用しなければならないという決まりがありました。
戦時中の内閣運営は難しいものがあり、天皇と軍上層部の意見が食い違うことがある場合、軍側が指名して出した軍部大臣、つまり当時の軍大将に辞職するよう命じ、その後中将・大将を選出しないことにより、内閣総辞職を強制的に引き起こすことが出来たため、軍上層部の意向通りに政治を誘導することが出来ました。
畑俊六は米内内閣にて軍部大臣になったあと辞職し、内閣総辞職を引き起こした張本人として戦後裁判にかけられますが、その時証人として呼ばれた当時内閣総理大臣だった米内光政が、裁判にて畑を徹底的に庇い、果てには裁判官に「こんな愚鈍な総理大臣は見たことがない」と面前で罵られますが、それでも最後まで畑を庇い、その結果畑は死刑を免れますが終身禁固刑を下されます。
そして、米内光政没後12年を経た1960年に米内光政の銅像が建てられ、故人ゆかりの人々が集まって除幕式が行われましたが、その式の直前に81歳になった畑が人目を避けるように黙々と周囲の草むしりをしていたのを目撃されています。