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国産ミュージカルの草分けといえば宝塚歌劇団。
1927(昭和2)年の今日、宝塚少女歌劇団(当時)が日本初のレビューとなる「モン・パリ」の初演を行いました。
レビューとは歌と踊りと若干の社会風刺をメインに構成されたショーのこと。
劇作家・岸田辰彌の作品で、白井鐵造が振り付けを担当しました。
岸田自身がモデルの串田福太郎という人物が見たパリや外国の風景を再現するという内容で、登場人員は延べ250人。
幕無しで16場面という宝塚初の大掛かりな作品となりました。
宝塚で二か月上演した後、東京の歌舞伎座で上演。昼夜二回の興行も押すな押すなの盛況ぶりだったとか。
レビューという言葉が初めて冠された作品で、大階段やラインダンスなども登場させて、今日の宝塚歌劇団のスタイルを確立させました。