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1851年の今日、『白鯨』(原題:英国版『The Whale』、米国版『Moby-Dick; or, The Whale』)が刊行されました。

アメリカの小説家、ハーマン・メルヴィルの長編小説で、後に世界の十大小説の一つとも称されるようになりました。その後、『Moby-Dick; or The White Whale』とする普及版が数多く刊行されており、日本では『白鯨』という題名で定着しました。度々映画化もされ、世界中に広がりました。1956年に公開された同名映画『白鯨』は、当初、難解なストーリーを再現した為に大失敗に終わったが、後の海洋パニック映画の原点となったと再評価されています。

 

今日の一冊は、そのまんまの、『白鯨 上・下』(メルヴェル//著・富田彬//訳 角川文庫)を紹介します。

19世紀後半、当時の一大捕鯨基地・アメリカ東部のナンタケットにやってきた語り手の主人公。港の木賃宿で同宿した南太平洋出身の巨漢の銛打ちと出会い、共に捕鯨船ピークォド号に乗り込む。出航後、かつてモビィ・ディックと渾名される白いマッコウクジラに片足を食いちぎられ、鯨骨製の義足を装着した船長が甲板に現れる。彼の異常なまでの「白鯨」に対する狂った復讐心は、多種多様な人種構成の乗組員にも伝染し、乗組員一同は「白鯨」に報復を誓う。数年の捜索の末に、日本沖でモビィ・ディックを発見・追跡する。船長と乗組員たちの熾烈な戦いの結末は…。

2024年 (令和6年)
11月26日(火)
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休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)