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今日は、小説家の北方謙三さんの誕生日です。1947年に佐賀県唐津市にお生まれになられました。純文学でデビューされた後、ハードボイルド小説・歴史小説でも著名な作家さんです。
大学時代の1970年に学生作家としてデビューを果たし、称賛されたが、その後は低迷期に入り、なかなか掲載されませんでした。ある時、相談を持ち掛けた編集者に路線変更を提案されました。そうして、1981年に”書き下ろし長編”として出版され、再びデビューを果たし、次々とヒット作を生み出しました。これ以降、”ハードボイルド小説の旗手”として一躍人気作家になり、「月刊北方」の異名を取ることになりました。また、歴史小説にも挑戦し、こちらのジャンルでも数多くのヒット作を生み出されています。
今日の一冊は、『チンギス紀 一巻 火眼』(北方謙三//著 集英社)です。
ユーラシア大陸に広がる巨大な帝国の基礎を築き上げた英雄チンギス・ハンの壮大な物語を書き上げた歴史長編大作です。大草原の小さな氏族に生まれた1人の青年は、何を見て、何を感じて、どのように成長していったのでしょうか。当時の世界を一変させた激動の生涯が描かれています。現在、十七巻まで刊行されていますので、気長に彼の生涯を追ってみてはいかかでしょうか。