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今日は瀬川昌司が61年ぶりにプロ編入試験に合格した日です。
1983年に奨励会試験を受けるも不合格、翌年1984年に全国中学生選抜将棋選手権大会に優勝し、プロ門下生になったことで新進棋士奨励会に入りました。その後も伸び悩むことはあったものの、無事3段リーグまで上がりましたが停滞し、新進棋士奨励会の年齢上限となる26歳までに4段へ上がることができず、奨励会を退会。一度は将棋をやめたものの2005年に特例でプロ編入試験を受けることとなり、見事合格。実に61年ぶりとなるプロ編入試験でフリークラスのプロ棋士誕生となりました。その後プロ編入試験合格者の条件となる「10年以内にC級2組へ上がれなければ引退」でしたが無事昇格。その後プロとアマの架け橋となるような活動をしており、日本将棋界に新しい風を吹かせた棋士です。
今日の一冊はこちら「あの棋士はどれだけすごいの?会議」(高野秀行/著 他)です。
レジェンド棋士と呼ばれる方々や、羽生世代と呼ばれる方々。つい先日偉業を達成した藤井聡太八冠がどう凄いのかを解説した本です。瀬川昌司も羽生世代と近い棋士であり、奨励会時代の過酷さがわかるのではないでしょうか。