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今日はイングランド系アイルランド人の風刺作家”ジョナサン・スウィフト”
が誕生したとされる日です。
日本ではスウィフト作品の一つ『ガリバー旅行記』といえばピンとくるかも
しれません。
誕生日もそうですが、出生がアイルランド東部なのも今のところ不確か。はっ
きりと分かっていることは、母親がレスター(イングランド中部)出身なこと
だけだそう。
今日の一冊は『ガリバー旅行記』(ジョナサン・スウィフト∥著、柴田 元幸∥訳)
リリパット国、ブロブディングナグ国、これだとピントこないかもしれませんが、
小人の国、巨人の国の名称です。船医であるガリバーが遭難にあい、流れ着いた
国々を記したのがガリバー旅行記なるもの。上の国もそうですが、空に浮かぶ島
の国ラピュタ(ジブリのラピュタとは関係がないそうです)、フウイヌム(馬)
が最も高貴で聡明な者として治める国。これらの国で登場する者、起こること全
てが、当時の治世や人間の愚かさなどを言慇懃無礼に書きかえ散りばめた物語。
淡々と抑制の効いたシニカルさ、英米文学の翻訳家、柴田元幸氏の訳が相性抜
群です。注釈も含めお愉しみください。