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1866年12月5日(旧暦)に徳川慶喜が二条城で将軍宣下を受け、江戸幕府第15代将軍に就任した日です。

徳川慶喜は江戸幕府最後の将軍として知られています。幼少の頃より英明で知られ、早くから将軍の後継者候補に度々名前が挙がっていました。しかしながら、本人は固辞し続けていました。そんな中、第14代将軍の徳川家茂が急死したことにより、はじめは拒否し続けていた慶喜も、いわば恩を売る形で将軍職を引き受けることにしました。それにより、以後の政権運営を有利に進めていこうと画策しました。

慶喜には色々な悪評が伝わっていますが、英明すぎるが故に、慶喜の中の優先順位を理解できずに、周りから見ればトンデモ行動に映ったのかもしれません。実際は彼にしか解らない判断基準があって、それに基づいて決断・実行したんだと思われます。

 

今日、紹介する一冊は、『徳川将軍家 総論編』(野口 朋隆//著)です。

初代家康以来、15代260年もの長きにわたり将軍職を継いだ徳川家。3代家光・4代家綱の時代を中心に、家内の政治組織、奥と表、人生儀礼、女性などに着目して、家督相続、家臣団統制、祖先崇拝など「家」的支配の実像を明らかにしています。

2024年 (令和6年)
5月2日(木)
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