[BookShelf Image]:1964
西暦990年(平安時代)の今日は、藤原道隆の娘、藤原定子が一条天皇の
皇后として内裏に入った日です。
入内とは今でいう結婚にあたるもの。定子は数え年14歳、3歳年下の天皇
の元へと嫁ぎました。
今年の大河は、「源氏物語」の作者、紫式部が主人公とのこと。式部が
仕えたのはもう一人の皇后、彰子。才女として式部と引き合いにだされ
る「枕草子」の作者、清少納言は、この定子に仕えた女御です。
今日の一冊は「砂子のなかより青き草」(宮木 あや子∥著)
定子と彰子、紫式部と清少納言。どちらの目線でみるかで史実は違った
物語となります。
今日ご紹介する一冊は、清少納言からみた物語。主人公”なき子”文才を
かわれ年若い頃をすぎて宮中へと。そこで定子に仕えることとなり。
定子も彰子もその後ろには激しい政権争いを行う親族達の影が。ただた
だ皇后に一心に仕えるだけでは、ままならない世界。それを背景に編ま
れる物語です。