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3月12日は塩の行進が起きた日です。マハトマ・ガンディーが
占領下にあったインドでイギリスの占領に抗議をするために起こ
した運動で、インド独立に大きな影響を与えました。
インド国内には塩田が豊富にあり、塩づくりがさかんに行わ
れていたそうですが、1930年当時にインドを植民地支配していた
イギリスが塩に対して専売制度を敷き、国内で採れているはずの
塩に対して、イギリス政府以外の製造・販売・流通を厳しく取り
締まりました。これに対してガンディーが行ったのが塩の行進と
呼ばれる非暴力不服従の運動でした。これを契機にインド国内で
はイギリスの塩の専売行為に対する抗議運動が広まったようで、
1947年にインドが独立を果たした要因の一つと考えられています。
今日紹介する一冊は『「塩」の世界史』
(マーク・カーランスキー/著、山本光伸/訳)です。
塩は人間の生存には欠かせない物質であると共に、科学・産業
の発展にも深く関わってきました。そんな塩にまつわる世界の
歴史をまとめた一冊です。