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1987年、当時注目の新人歌人であった俵万智(たわら まち)さんの
第一歌集『サラダ記念日』が発売された日です。
タイトルとなっている短歌「『この味がいいね』と君が言ったから
七月六日はサラダ記念日」にちなみ、7月6日が「サラダ記念日」と
して広く認識されるようになりました。大切な人からの誉め言葉で
なんでもない日が記念日になる喜びを、「サラダ」のみずみずしい
イメージが引き立てている秀逸な短歌といえるでしょう。
ご紹介する一冊は、まさに『サラダ記念日』です。
生きることがうたうこと、うたうことが生きること…。
24歳のひたむきな言葉から生まれた、きらめくような短歌たち。
与謝野晶子以来の天才歌人とうたわれた、教科書でもおなじみの
俵万智さんの第一歌集です。
身のまわりのささやかなことを普段使いの言葉で詠んでいい。
俵さんの歌から読者はこう感じ取り、短歌の読み手だけでなく、
作り手が一気に増えたそうです。