本日、10月29日は、インターネットの誕生日です。
今日の一冊は、『インターネット』(村井純/著)です。日本のインターネットの元祖が語るインターネット。
特に国内の黎明期の事情は当事者が語るだけに迫力があります。
1969年のこの日、インターネットの元型であるARPAネットで初めての通信が
行われたそうです。1958年、最先端科学技術の軍事利用への転用のための
研究を取り扱う組織として、米国防総省に高等研究計画局
(ARPA; Advanced Research Projects Agency)が設置されました。1967年、
世界初のパケット通信ネットワークであるARPANET(Advanced Research
Projects Agency Network)の研究プロジェクトが発足しました。このARPANETは、
現在のインターネットの始まりとも言えるネットワークです。現在のインターネットの
起源とも言えるARPANET (Advanced Research Projects Agency Network)が、
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)、
ユタ大学、スタンフォード研究所(SRI; Stanford Research Institute)の4拠点を
IMP (Interface Message Processor)を用いて接続する形で運用が開始されました。
カルフォルニア大学ロサンゼルス校からスタンフォード研究所に接続し、”LOGIN”と入力して
”LO”まで送信した所でシステムがダウンしたそうです。したがってARPANET初の
メッセージは実際には "lo" で、これは1文字ずつ送信元から送信先に対して
電話確認を行いながらの送信だったそうです。約1時間後クラッシュから復旧させ、当初の
テキストメッセージ全体の送信を成功させました。