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きょうは、いい刺繍の日です。
日本ジャガード刺繍工業組合によって制定されました。
アジアの刺繍では、中国に3000年の長い歴史があり、日本に伝わってきたのは飛鳥時代の頃だといわれています。
日本では縫い目に魔除けの力があると信じられていました。そのため、縫い目の少ない子供の着物には悪いものが寄ってきてしまうと考えられ、背守りという、子供の着物の背に刺繍を施す風習が広がりました。
ヨーロッパでは、エジプトの遺跡に残った刺繍が最古のものとされているようです。その後、貴族女性の嗜みとなったり、ハンガリーのように地域ごとの伝統的な刺繍が盛んになり、様々なデザインが発展していきました。
今日の一冊は
『世界を歩く、手工芸の旅』
(青幻舎編集部∥編 青幻舎)
その土地で受け継がれてきた技術やデザインには、日々の暮らしで育まれた背景があり、この国の文化や歴史へと想像を巡らす機会となる。18名の女性たちによる小さなエピソードを通して、世界各地に残る手しごとの現在を見る。