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旧暦1月9日は江戸時代の力士、谷風梶之介の没日です。
35連勝という圧倒的な記録を築いた力士ですが、連勝中に
罹患したインフルエンザにより没してしまいました。
谷風は活躍していた際に「自分が土俵で倒れている姿は
敗けないから見ることができないけど、横になっている姿が
見たいというなら風邪をひいたときに見に来い」といったよう
なことを豪語していたほどだったそうで、実際に谷風が死因とは
別の風邪を引いた際にはその時のはやり病の名前が「タニカゼ」
と呼ばれたほど有名な存在だったそうです。
今日紹介する一冊は『現代語訳 流行性感冒』
(内務省衛生局/編、西村秀一/訳)です。
今から100年以上前の1918年にインフルエンザのパンデミックが
起きた際に、国がまとめた記録を現代語訳したものになります。
過去の感染症流行についてもまとめており、この中に谷風梶之介
についての記述も出てきます。