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1965年のこの日、青年海外協力隊(JOCV)が発足した。JOCVは
日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。
開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、
「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。
その主な目的は、以下の3つです。
(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
(2)異文化社会における相互理解の深化と共生
(3)ボランティア経験の社会還元
アジア・アフリカ・中南米を中心とする開発途上国の国作りを支援する為に、
青年海外協力隊は事業発足から50年以上という長い歴史を持ち、これまでにのべ4万人を
超える方々が参加しています。今やすっかり近代化し、経済大国になった中国へも
40年間援助してきたのですが、2年前に終了したところです。
今日の一冊は、
『徹底検証ニッポンのODA』(村井 吉敬/著)
長年ODA問題に市民の立場でかかわってきた9人の執筆者が
援助される側の普通の人々の視点から検証を試みた書。
インドネシアを中心に33年間、人びとの生活や開発の現場をつぶさに
見てきた著者が、日本の国益や経済のためだけではなく、本当に
第三世界の人々とともに人々が平和に生きられるODAを模索、提言するものです。