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今日はかき氷の日です。
かき氷は、別名「夏氷(なつごおり)」ともいわれ、
な(7)つ(2)ご(5)おりという語呂合わせと、この日それまでの日本史上の
最高気温「40.8℃」が記録されたことにちなんで、日本かき氷協会が
「かき氷の日」として制定しました。
日本におけるかき氷の歴史は長く、一番古いかき氷の記録として残っている
ものは平安時代に書かれた「枕草子」の記述です。
しかし夏場に氷を口にできたのは一部の特権階級の人々のみでした。
明治に入ると比較的廉価な国産の氷が販売されるようになり、次第にかき氷
は庶民にまで普及していきます。かき氷を入れる器は「氷コップ」と呼ばれ、
様々な色、形、文様があり、かき氷と共に楽しまれていました。
今日の一冊は
『美しい和のガラス 明治、大正、昭和のレトロでかわいい器と生活雑貨』
(齊藤 晴子・井上 曉子/著)
本書で取り上げる明治から昭和初期のガラスは、文明開化により伝わった
西洋のガラス技術と日本独特の技法が絶妙に融合しています。
特に庶民に愛された「氷コップ」の器には西洋のオリジナル技法を巧みに
和風化させた「あぶり出し」技法が使われていたり、なんともかわいらしく
美しいものばかりです。
現在のオートメーション製品とは違った、深い味わいのガラス雑貨がたくさん
楽しめるおすすめの一冊です。