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8月19日は俳句の日です。
「は(8)い(1)く(9)」という語呂合わせから制定され、
夏休み期間中に子供たちが俳句に親しんでくれるように、という思いが込められてい
ます。
その思いが実ってか、近年は人気バラエティ番組の影響もあり、若い世代を中心に
俳句の人気が高まっています。更に「Haiku」という外国語の文芸も誕生しているそう
で、現在ひそかに俳句ブームが到来しているようです。
俳句は日本発祥の文芸で、5・7・5の17音で作る世界最小の定型詩です。
よく似たものに「川柳」がありますが、「川柳」と違って俳句は
・季語を使う
・切れ字を使って余韻を残す
・文語体を使う(川柳は口語体)
・切れ字を使って余韻を残す
・文語体を使う(川柳は口語体)
などの読む上でのルールが定められています。
さらに、読むテーマについても、川柳は人事を対象に、俳句は自然を対象に詠むこと
が中心となります。
今日紹介する一冊は、そんな「自然」と「心」の情緒という俳句の特徴をしっかり
味わうことができる、『俳句の風景』(日本風景写真協議会/写真)という本です。
この本は、先人の名句に詠まれた心情風景を、帆本風景写真協会の会員がイメージ
してとらえた写真とともに楽しむことが出来る一冊です。
その心情を理解するために、時に文語や季語の知識を要するイメージのある俳句で
すが、この本を読めば誰でも直感的に俳句の世界を感じることができます。
あまり俳句になじみがない方でも、美しい日本語の世界と繊細な情緒を、たっぷりと
堪能できるおすすめの一冊です。