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酒と女と競馬、そして何よりも文学を愛したアメリカを代表する作家ブコウスキー。
1920年に生まれ、49歳から文筆に専念。73歳で亡くなるまでに50冊以上の小説・詩集を発表しました。
一般人が眉をひそめるような下品で猥雑な文体で自分の分身であるキャラクターを無慈悲に解剖する作品が、今なお熱狂的なファンを獲得し続けています。
今回ご紹介する『町でいちばんの美女』は、彼の作品を初めて読む方にオススメの短編集。
表題作は、自傷癖を持つ女性キャスと荒れた生活を送る、町でいちばんの『ブ男』である主人公の物語。
愛に溢れながらも決して幸せになれない二人に、悲劇的な結末が訪れます。
私小説というスタイルを極限まで突き詰めたブコウスキーの作品を、ぜひご一読ください。