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9月20日は幕末の思想家、教育者として知られる吉田松陰の誕生日です。
松陰は、文政13(1830)年、現在の山口県萩市にある長州藩士の家に生まれました。
松下村塾で幕末や維新で活躍する若者を輩出したことで知られていますが、ペリー来航の際にその船で密航しようとして投獄されるなど、波乱に満ちた人生を送っています。
日米通商条約を強く批判していた松蔭は老中間部詮勝の暗殺を企てた罪で投獄され、1859年満29歳の若さで斬首刑に処されました。
今日の1冊は「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ8 吉田松陰『留魂録』」(吉田松陰/著、城島明彦/現代語訳・解説)です。
「留魂録」は、松陰が処刑される2日前から執筆した、松下村塾門下生への遺書と言われています。
本書では現代語訳だけでなく、松陰の思想や教育論についても書かれており、その人物像も知ることができる1冊です。