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古来中国より伝わる陰陽思想では、奇数は陽の数字であるとされています。
陽の数字の中でもっとも大きい数である9が重なることから、この日は重陽(ちょうよう)と呼ばれてきました。
旧暦では菊の花が見頃であることもあり、”菊の節句”とも呼ばれるとか。
そして今回ご紹介する『交合・産・陰陽道・臼 考古学とその周辺』は、博物館で長年考古学資料の整理〜公開までの仕事に携わってきた著者が、考古学の周辺に散りばめられた興味深いアレコレをまとめた意欲作。
現代人の性に対するイメージはいつ頃どうやって形作られたか?陰陽ブームの裏側に見えるデリケートな社会問題とは?考古学的価値を見いだされなかった、古家の倉庫に転がる石臼が語る地域色とは?
ぜひご一読ください。