[BookShelf Image]:553
ミニマルミュージックをご存知でしょうか?
音の動きを最小限に抑え、パターン化された音形を反復させることで成立する現代音楽の一つです。
1950年代頃から徐々に芽吹き始め、今日ではテクノをはじめとした様々な派生音楽を産んでいます。
そんなミニマルミュージックの創始者の一人が、1936年のこの日に誕生したスティーブ・ライヒです。
ミニマリスト、と呼ばれるライフスタイルが昨今注目を集めています。
無駄を排し、生活の根本を見直すという意味では、音の本質に迫ろうとするミニマルミュージックと通じているかもしれません。
今回ご紹介するのは、元祖ミニマリスト鴨長明が記した方丈記を現代日本を代表する作家、高橋源一郎が現代語訳した作品を収めた『日本文学全集7巻』です。
鴨長明の思想を今どきの若者が使うくだけた言葉で書き直すと、とてもフレッシュなエッセイとして蘇ってきます。
ライヒのミニマルミュージックと、鴨長明。相性はいかに?ぜひお試しください。