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歌人の俵万智が1987年に発行した第1歌集『サラダ記念日』(河出書房
新社)の中の『この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ
記念日』という短歌から記念日とされました
今日の一冊は、「サラダ記念日」(俵万智・著)です。
当時200万部を超えるベストセラーとなった「サラダ記念日」ですが、
2014年7月6日に自身のTwitterで裏話を公開しています。実際には7月
6日でも、サラダだったわけでもなく、鶏の唐揚げをちょっと工夫して
カレー味にしたらボーイフレンドに褒められて嬉しかった。そんなささ
やかな気持ちを短歌にしたかったと話しています。でも、鶏の唐揚げで
は重いし、豪華なメインディッシュが美味しいのは当たり前だから、もう
少し軽やかなサイドのものとしてサラダに決め、そのサラダが美味しいの
は野菜に元気が出る6月か7月なので、サラダのS音との響きあいを考え
て7月にし、普通のなんでもない日をこそ記念日って思える歌にしたいと
いう思いから七夕1日前の普通の日、6日になったそうです。
この歌集がきっかけで短歌ブームがおき、「記念日」という言葉を一般
に定着させたといわれています。