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2月21日は漱石の日です。
漱石とはもちろん、文豪夏目漱石のことです。
1911(明治44)年のこの日、文部省が文学博士の称号を夏目漱石に贈ろうとしたところ、漱石は「自分には肩書は必要ない」と辞退する旨の手紙を、その時の文部省専門学務局長あてに送っています。
その逸話に由来して、漱石の日と呼ばれるようになりました。
その前年の1910(明治43)年、漱石は「門」を執筆中に胃潰瘍により生死の境をさまようほどの危篤状態に陥りました。この時の体験が、後期三部作と呼ばれる「彼岸過迄」「行人」「こころ」に影響を与えたといわれています。
今日の1冊は「文豪ナビ 夏目漱石」(新潮文庫編)です。
作品の要約や名場面の紹介、人気作家のエッセイなど、文豪の新しい魅力を発信する文豪ナビシリーズの1冊です。
教科書などでもおなじみの夏目漱石ですが、改めて読んでみるとなると、いったいどの本から読めばいいのか、迷いますよね。
「坊ちゃん」から始まるおすすめコースや、読みどころを凝縮して紹介する作品ナビなど、これを読んでから作品を読めば、より身近に、より深く作品に触れられる気がしてきます。