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日本のアウトサイダーアートの草分け、日本のゴッホと謳われ、独自の作風から多くのファンを魅了した山下清が1922(大正11)年の今日、東京は浅草に生まれました。
幼い頃の病の後遺症で、軽度の言語障害と知的障害を負った清。
苦難の多い幼少期〜青年期でしたが、ちぎり紙細工と出会うことで自分の表現方法を手に入れました。
旅を愛し、旅先で印象に残った風景を心に焼き付け、自宅に戻ってから一気に仕上げるスタイルだったそうです。
その詳細に及ぶ作画から、彼はサヴァン症候群(脳機能障害の一環として、目で見た情報を瞬間的に記憶する症状)ではなかったか、という説もあります。
多くの作品を発表し、日本国内にとどまらず世界中の人々に愛されています。
最後の作品群となったのは、若い頃世話になった食堂『弥生軒』の弁当を包む包装紙でした。
四季にちなんで春、夏、秋と製作しましたが、冬の完成を待たずに49歳で永眠。現在は静岡県の富士霊園に眠っています。