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本日4月27日は哲学の日です。
紀元前399年のこの日、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが当時の権力者から死刑宣告
を受け、毒殺の刑執行により亡くなりました。
ソクラテスは西洋哲学の祖と言いわれており、釈迦、キリスト、孔子と並び四聖人
(四聖)に数えられます。
アテネのアポロンの信託であったソクラテスは、彼以上に賢い人はいないと言われ
ていました。そこでソクラテスは、世で賢いと言われる人たちと問答し、彼らが自分
より賢いということを示そうとしました。
しかしソクラテスの問答は、逆に、時の智者や権力者である彼らの無知を露呈する
結果となります。このことを発端に、ソクラテスは処刑される道をたどるのです。
今日紹介する一冊は
『〈推定3000歳の〉ゾンビの哲学に救われた僕〈底辺〉は、
クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。』(さくら 剛/著)
です。
「とっつきにくくて、わかりにくい」、「でも、人生の役には立ちそう」。本書は、
そんなやっかいな哲学を「冴えない青年 “ひろ"が、古代ギリシア生まれの哲学者
“ゾンビ先生"から学んでいく物語」です。
哲学とは一体何なのでしょう。さえない青年"ひろ"は、ゾンビ先生から人生のヒント
を教わることができるのでしょうか。紀元前を生きたソクラテスの言葉は、現代を
生きる”ひろ”にも届くのでしょうか。
難しいイメージの哲学を、無理なく理解できるおすすめの一冊です。