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今日、5月5日は「端午の節句・こどもの日」です。
端午の節句は中国の暦「端午節」をルーツにした日本の行事です。
日本では「子どもの日」として定着しています。
元来「端午の節句」のルーツである「端午節」に
子どもの日という意味はありません。
日本の「こどもの日」は端午節が日本に伝わる中で、
日本流にアレンジされていったと考えられています。
ところで、「こどもの日」といえば、こいのぼり。
大空を悠々と泳ぐこいのぼりの姿は、
日本で見られるこの時期の風物詩ですよね。
しかしよくよく考えてみると、
水中にいるはずの鯉が大空を泳ぐとは摩訶不思議。
これは、江戸時代に将軍家に男の子が生まれた際に、
お祝いの意を込めて掲げられた幟(のぼり)が派生したものです。
お祝いに幟を掲げる習わしが町民の間に広がる過程で、
「鯉の滝登り」の伝説で立身出世のシンボルであった鯉を幟にしたことから、
こいのぼりは生まれました。
それが現在まで続いている、ということです。
さて、今日紹介する一冊は
『変り兜』(橋本 麻里/著)
です。
こいのぼりの由来をお話ししましたが、
子どもの日に飾られるものは何もこいのぼりだけではありません。
この本は、鯉のぼりに並んでこどもの日を盛り上げる大切なもうひとつの立役者、
「兜」に関する本です。
しかし、兜とは言っても本書で紹介されている兜は、
あなたがイメージする兜とはひとあじ違うと思います。
ウサギの耳に、ゾウの鼻、孔雀の羽やエトセトラ・・・
こんな兜があったんだ!というような、かっこよくてド派手な兜が山ほど沢山。
こんな兜飾りがあれば、子どもの日がさらに楽しめそうですね。