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4月20日は「百閒忌」と称される、小説家内田百閒の忌日です。東京都中野区
金剛地にある句碑「木蓮や塀の外吹く俄風」から木蓮忌とも呼ばれています。
内田百閒は1989年に岡山県で生まれ、若いころに出会った夏目漱石の
『吾輩は猫である』に感銘を受けて育っており、1911年には夏目漱石に
師事していて、百閒の代表作である『冥途』は漱石の『夢十夜』に影響
を受けた作品となっています。
今日紹介する一冊は『ノラや』(中央公論社、内田百閒著)です。
元々猫好きではなかった百閒が飼っていた野良猫の「ノラ」と「クルツ」
に対する想いが綴られた随筆で、百閒の猫に対する愛情が感じられる一冊です。