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暖かさも日毎に増し、植物の成長が目覚ましい季節になってきました。朝晩肌寒い梼原でも、色とりどりの花が咲き、緑の色が濃くなっています。
高知県が誇る植物学者、牧野富太郎は1862年の今日(旧暦)、高知県佐川町に生まれました。それにちなんでこの日は植物学の日と制定されました。*訂正事項:「植物学の日」は現時点では制定されておらず、牧野富太郎博士の生まれた日ということもあり、流布しているようです。
94歳で亡くなる直前まで全国を巡り、植物採集の手を休めなかった牧野博士。
小学校中退という学歴ながら独学で理学博士にまでなった彼は、帝国大学在任中も常に権力からの圧力にされされました。
周囲との軋轢により何度も追放される危機を迎えましたが、帝大は彼の能力を認め最後まで任用したのでした。
若い頃は少ない給料で家族を養いながらも、高価な研究道具を買い集め、家計は火の車だったと言います。
そんな牧野が生涯をかけて作成した標本は500,000点、新しく発見した植物は2,500種。
彼の功績を称え、研究成果を詳細に見られる牧野植物園が高知県にあるのはとても嬉しいですね。
この機会にぜひ訪れてみてください。