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5月14日は「太陽王」ルイ14世が即位した日です。ルイ14世はブルボン朝第
3代フランス王国国王として、王朝の最盛期を築いた人物です。また、最盛期を
築いたと共に、晩年の度重なる出兵と敗戦によりフランスの財政を圧迫した王でも
あります。
ルイ14世は1643年5月14日、わずか五歳という幼さで即位し、1715年
に崩御するまでの72年間、フランス国王として君臨しました。
彼の長い治世の間に起きたことはとても多く、数々の対外戦争に勝つことで
フランスの絶対君主制を確立しました。そして、その権力の象徴ともいえる
ものが彼の建造させたヴェルサイユ宮殿です。
王朝の権力を絶対のものとし、フランスを強国たらしめたルイ14世ですが、
彼の評価は一貫せず、暴君と言われることもあれば偉大な指導者とする声も
あり、今なおはっきりとした評価がされないことから多くの側面をもった人物
であったことが伺えます。
今日紹介する一冊は『ルイ14世 フランス絶対王政の虚実』(千葉 治男著)です。
ルイ14世に対する歴史的考察を行う一冊で、当時の歴史書よりも更に客観的な
見方をすることができる一冊です。