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1582年のこの日の早朝、京都本能寺に滞在中の織田信長を、家臣・明智光秀が
突如謀反を起こして襲撃した事件、「本能寺の変」が起こりました。
「信長広記」によると、襲撃を知った信長は近侍の森蘭丸に誰の謀反か尋ね、
「明智の軍勢が...」と聞くと「是非に及ばず(やむを得ぬ)」と言って寺に火を放ち
自害したそうです。この言葉は、光秀の謀反だと聞いた信長が、彼の性格や能力から
脱出は不可能であろうと悟ったものと解釈されています。
今日の一冊は、『信長の原理』(垣根涼介/著)です。
織田信長の幼少期から最期を迎える本能寺の変まで、信長の思考や心情など、信長を
形成する「原理」にフォーカスしてストーリーが展開してゆく新感覚の歴史小説です。
実在する経済学者・パレートが唱えた「パレートの法則」に信長が気付き、その法則を
使って戦国の世を生きていくと言うアイディアが面白い...!