[BookShelf Image]:818
厳しい冷戦のさなかであった1961年6月3日から6月4日にかけて、オーストリアのウィーンで行われたアメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディと、ソビエト連邦首相ニキータ・フルシチョフの二人が行なった米ソ頂上会談、それがウィーン会談です。両者の名をとって、ケネディ=フルシチョフ会談とも呼ばれます。
表だっての戦争は行われないまでも、中南米、ヨーロッパ、中東、東南アジアを舞台に両大国が静かな闘争を繰り広げる時代。
一見和やかな”会談”という形を取りながらも、その会話の内容は今にも全面戦争の引き金になりかねない一瞬即発のものでした。
若く優秀なケネディはその実力を持ってしても老練なフルシチョフの懐に入ることが出来ず、初めての挫折を味わったと言います。
今回ご紹介する『スターリン時代の記憶 ソ連解体後ロシアの歴史認識論争』は、未だ厚いヴェールに覆われたままのソビエト連邦の内側を徹底的に解き明かす研究本。
人々を抑圧したスターリン政権が、その後の歴史にどのような影響を与えたのか。
是非ご一読ください。