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幼い頃の病気により視力、聴力を失いながらも、アン・サリヴァンという人生の師を得たことで世界的な事業を成し遂げた女性、ヘレン・ケラー。
1880年の今日、米国アラバマ州で彼女は誕生しました。
1歳半で視力、聴力を失ったヘレンは通常のしつけを受けることが出来ませんでした。
暗闇の世界で屈折した心を抱えるヘレンに対し、アンは多大な苦心の結果、彼女に指文字を教えることに成功しました。
それからは徐々にヘレン独自の世界が広がっていきます。
ろう学校で発声法を学んだ後はケンブリッジ女学院、そして現ハーバード大学に進学。
ついには文学士の称号を得るまでに至ります。
その後はアメリカ社会党に入党し、婦人参政権や公民権運動などに身を投じていきます。
ちなみにアンとヘレンを題材にした伝記映画の影響で『奇跡の人』というフレーズがヘレン・ケラーの肩書きのように語られますが、実はこの代名詞はたゆまぬ努力でヘレンに光を与えたアン・サリヴァンに捧げられたものでした。