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今日は、劇作家であり作家でもある本谷有希子の誕生日です。
「劇団、本谷有希子」の創立者であり芥川賞作家の一人でもあり、多彩な
顔をもつ人です。
さて、そんな彼女ですが、世にでた最初は声優としてでした。
エヴァンゲリオンの監督、庵野秀明が彼女が当時在籍していた演劇専門
学校に来た際、一人我関せずという体でいた彼女を気に入っての抜擢だっ
たそうです。
今日の1冊は「本谷有希子のこの映画すき、あの映画きらい」(本谷有希子/著)
鮮烈なデビュー作「江利子と絶対」の時から、すさまじい作家さんが出てきた
と一人震えたものです。その後、劇作家としては”鶴屋南北戯曲賞”を最年少受賞。
作家としては”三島由紀夫賞””大江健三郎賞”そして”芥川賞”と三大純文学新人賞
受賞と数々の賞を戴くことになるのですが、ご本人にはどこかしら飄々とした
ものを感じます。
そんな彼女の視点で映画を見てみたら。どの映画も自分が見てる見ていないを
抜きにして、タイトル通りの率直な感想と視点が楽しめます。ゆめゆめ共感を
求めて読むことなかれ。あなたの感想がもてる1冊です。