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体に良い食材として世界中で食されている生姜。
日本では奈良時代から神様への供え物とし生姜が献じられ、6月15日には生姜の古名である「薑(はじかみ)」を元にした石川県金沢市の「波自加弥(はじかみ)神社」(718年創建)で、生姜を祀る「はじかみ大祭」が行われています。
奈良時代、加賀国(現在の北陸地方)で数ヶ月間降雨がなく、草木はことごとく枯れ、多くの人が餓死するという事態が起こりました。
国造(くにのみやつこ)が雨乞いをするため、「波自加弥(はじかみ)神社」に社参し、身を清め断食して祈願すること37日目の満願の日、近くの谷よりこんこんと霊水が湧き出ていました。
人々はその神恩に報いるために供え物を求めましたが、めぼしいものがなく困っていたところ、乾いた土地でも自生する生姜があったので、これを献じて感謝の祭りを行いました。
この日が6月15日であったことに由来し、生姜製品のPRのため永谷園が2009年に登録・制定しました。