今日はインターネット記念日です。
1969年の今日、ARPAネット(高等研究計画局ネットワーク)の公開実験がスター
トしたことが由来になっています。
ARPAネットとは現代のインターネットの原型となったものです。
実験は、カリフォルニア大学のロサンゼルス校・サンタバーバラ校と、スタン
フォード研究所・ユタ大学の4か所を結んで行われました。
接続エリアは徐々に増えていき、1973年にはイギリスとノルウェーも繋がります。
当時は軍事的な利用が目的でしたが、徐々に一般的に使えるまでに発展していきま
した。
現在、インターネットは社会に欠かせないところにまで浸透しています。
ネット環境が身近な環境で育った世代を、「デジタルネイティブ」などと呼称する俗
語がありますが、1970年代頃から急速的に発展していったインターネットですので、
それぞれの世代によってかかわり方や認知、興味に違いがあるようです。
それら世代を区別するため、「ネオ・デジタルネイティブ」や、「デジタルネイティ
ブ第一世代・第二世代」などという更に新しい呼び名が生まれたりもしています。
そんな中で SNSも普及し、情報をインプットするだけでなく、個人単位でアウトプッ
トすることが当たり前の時代。
それは、わたしたちの生き方や考え方にどのように影響してくるのでしょうか。
今日はPHP研究所のこちらの本を紹介します。
『インターネット的』(糸井 重里/著)
これは作家の糸井重里さんが、インターネットの登場後の世界について考察した本
です。
まだネットが今ほど普及していなかった頃に書かれたこの本は、10年以上たって
「現代が予見されている」と話題になり再注目されました。
本書は再注目後にほんの少し加筆し、文庫化、再出版されたものです。
インターネットのある生活、ない生活の実体験に、糸井さんの繊細で鋭い感性が
加わり見抜いた本質。
デジタルネイティブ世代にとっても、そうでない世代にとっても、今の時代を
上手く乗りこなすヒントが散りばめられているおすすめの一冊です。