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12月25日は第一回M-1グランプリ決勝戦が開催された日です。今から21年前のクリスマスの今日、中川家が初代M-1王者となりました。
日本一の若手漫才師を決める大会であるM-1グランプリ。過去の王者には、中川家のほかにフットボールアワーやサンドウィッチマン、最年少王者となった霜降り明星、そして去年は最高齢王者・おじさん漫才コンビの「錦鯉」など、メディアに引っ張りだこの芸人ばかりです。M-1グランプリの優勝は、一夜にして人生が変わる戦いでもあります。
2001年から始まり一度は終了しましたが、2015年に復活して以降毎年12月に決勝戦が開催されています。今年で18回目の開催となったM-1グランプリ。ウエストランドが”ぼやき漫才”で今年の優勝を飾ったニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。
そこで今日は『シルバー川柳ベストセレクション』(全国有料老人ホーム協会∥編、ポプラ社編集部∥編)を紹介します。
老いを肯定的にとらえ、楽しんでもらいたいと2001年に始まった、「シニアあるある」を楽しく詠んだシルバー川柳の傑作選です。20年間の入選作400句以上の作品から選りすぐりの100句を収録しています。
M-1グランプリは4分の漫才、そして川柳はたったの15文字。漫才もシルバー川柳も、ことばを巧みに使ったユーモアである点が似ています。川柳の達人いわく、笑いのタネはいたるところに転がっていて、その出来事をわすれないよう普段からメモしているのだそう。
情景が目に浮かび、クスっとしたり、肩を揺らしながら笑ったり…。自らの老いを嘆きつつ楽しむ、日常の暮らしに潜む笑いを見つける、そんなユーモア心はいくつになっても持っていたいものです。
素敵な笑いであふれるクリスマスになりますように。