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1993年（平成5年）1月19日、皇室会議において現在の天皇陛下と皇后の婚姻が正式に決定されました。
天皇陛下と皇后の出会いは、当時大学生だった雅子さまが招待された東宮御所でのお茶会でした。時は経て、「ぼくが一生全力でお守りしますから」という皇太子からのプロポーズを承諾し、29年前の今日正式に内定しました。
今日は『天皇陛下と皇族方と乗り物と』（工藤 直通∥写真と文、梅木 智晴∥編、井関 惠朗∥編）を紹介します。
この本は、天皇陛下と皇族方が公私ともに利用する乗り物の平成30年間を記録した図鑑です。皇族車両に関してのこのような図鑑は、一般的には趣味要素の強い内容のため「絶対にそれを知り得なければならない」ことではないので重要視されることは多くありませんが、これらを探求することで、新たな興味や関心を引き出す可能性は無限大にあると思い編纂した、という著者の熱い思いが感じ取れる一冊です。
天皇陛下と皇族方が使用される乗り物は、自動車、列車、飛行機、馬車など多岐にわたります。それらには必ず専用車・専用機があり、車であれば”御料自動車（ごりょうじどうしゃ）”と呼ばれるそうです。御料自動車に関しても、外務省貴賓車用プリンスロイヤル御料車、祝賀パレード用オープンカー御料車、私的使用のセダン御料車など用途ごとに分けられているのです。そのどれもが気品にあふれていて、感動すら覚えます。
自分の知らない世界を知ることができる、探求心をくすぐられる一冊ではないでしょうか。
