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2月10日は漫画家・落語作家の田河水泡さんの誕生日になります。漫画家
としての代表作『のらくろ』は第二次世界大戦前にブームを起こした作品で、
幼少期の手塚治虫にも影響を与えたそうです。
『のらくろ』で有名な田河氏ですが、元から漫画家として売れていたわけ
ではなく、広告デザインなどで糊口をしのいだ時期もあったそうで、その頃
に画家以外の仕事として落語の執筆に挑戦したそうです。落語作家としての
人気は高かったそうで、現代でも『鉢と金魚』という落語が代表作として残っ
ているそうです。
絵も描ける落語作家ということで挿絵も描くように頼まれたことから絵の仕
事が来るようになり、落語作家兼漫画家として活躍しているときに『のらくろ』
が誕生したようです。『のらくろ』は手塚治虫氏がパロディ漫画を描いていた
ほか、『サザエさん』で知られる長谷川町子さんも後に田河氏に弟子入りを
するほどの影響を与えました。
今日紹介する一冊は『のらくろ上等兵』(田河水泡/著)です。
満州事変の時期から連載を始め、第二次世界大戦を機に連載が終了してしまった
作品ということで、軍国主義的な内容が散見されるものの、子ども向け作品なので
ユーモアに溢れた一作になっています。
