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 今日は、日本を代表する民俗学者の一人、南方熊楠(みなかたくまぐす)の生

まれた日です。和歌山県の城下に生を受け、「熊楠」の名は藤白神社より授かり

ました。

 子どものから非凡な才能を発揮し、十八カ国語を話せたなど逸話にことかかな

い熊楠。科学雑誌「ネイチャー」への論文掲載、粘菌、民俗学と後世に影響を与

える多くのものを残しています。

 今日の一冊は「猫楠:南方熊楠の生涯」(水木 しげる∥〔作〕)

漫画家であり”妖怪”界の第一人者、水木しげるが猫の視点を通して、熊楠の一生

を描いた本。これを読んだら大変な猫好きだった熊楠が、さぞかし喜んだことで

しょう。

 ユーモラスな表現の中に苦悩や悲哀、真理が盛り込まれ、また緻密な筆致にも

圧倒されること請け合い。山々が緑萌ゆる季節のお供にぜひどうぞ。

 雲の上の図書館”いろはウォール”の棚では、多くの民俗学に関する本が皆さん

をお待ちしています。ゆすはら町に所縁のある宮本常一関連の本は特に充実です。

2024年 (令和6年)
11月27日(水)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)