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今日は平安時代初期の歌人・在原業平の忌日です。西暦880(元慶4)年の今日亡くなった業平は、平城天皇の子の阿保親王の第5子でした。
六歌仙・三十六歌仙の一人で、容姿端麗で情熱的な和歌の名手だったため『伊勢物語』の主人公とされており、枕を共にした女性は若い娘から上は99歳まで、その数は3733人と伝えられ、才女の小野小町も名を連ねています。
歴史書『日本三代実録』では「略無才学、善作倭歌(基礎的学力が乏しいが、和歌はすばらしい、という意味)」と評され、歌人としては『古今和歌集』の30首を始め、勅撰和歌集に87首が入集しています。
高貴な女性たちとの禁忌の恋などが語られ、「放縦不拘(物事に囚われず奔放なこと)」という描写と相まって、高尊の生まれでありながら反体制的な貴公子というイメージを与えられています。
それでは業平の代表作をひとつ。
千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)
からくれなゐに 水くくるとは
この機会に、ぜひ和歌の世界に触れてみてください。