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寛政11年7月12日(新暦:8月)、大阪の豊竹座にて人形浄瑠璃『絵本太功記』が幕をあけました。
人形浄瑠璃(または文楽)は日本の伝統的な人形劇で、【太夫】=語り部、【三味線】、【人形】の三本柱で構成されています。人形劇と侮るなかれ。名人の人形遣いの手にかかれば、人形たちから息遣いがきこえるように命が宿り、その動きは「人間よりも人間らしい」と言われるほどです。
【絵本太功記のあらすじ】
主君・小田春永(おだ はるなが)に辱められた武智光秀(たけち みつひで)は我慢の限界を迎え謀反をおこし、春永を討った。ある日、息子の祝言の場に訪れた僧侶が真柴久吉(ましば ひさよし)だと見破った光秀は障子越しに槍で一突き。しかしそこにいたのは母の皐で・・・
物語は、本能寺の変から明智光秀が討たれるまでが題材になっていて、主人公の“武智光秀(たけちみつひで)”は明智光秀がモデルになっています。
今日の1冊は
「ニッポンの伝統芸能」(枻出版社)
歌舞伎をメインに、能・狂言・文楽・落語・茶道まで、基本の知識から舞台の仕掛け、所作の解説や事件簿も!?
ニッポンの伝統芸能初心者も愛好家も楽しめる、濃ゆい情報満載の一冊です。
『絵本太功記』の浄瑠璃が気になる方は「新日本古典文学大全」(岩波書店)もぜひ。