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6月15日はベンジャミン・フランクリンが凧あげ実験を行った日と言われ
ており、この実験によって、雷の正体が電気であることが証明されました。
フランクリンは、雷を伴う嵐の中で凧をあげ、タコ糸に繋いだライデン管
が静電気を蓄えたことから雷の正体を証明しました。
フランクリンが雷を電気だと証明する以前は、雷は神の怒り「神罰」で
あると考えられていたり、信仰の違う国でも神様と雷は強い結びつきで表現
されることが多く、人間の理解を超えた存在であると思われていました。
フランクリンが雷を電気であると証明するために行った凧揚げ実験は、
当時から同じ実験を行った他の研究者が命を落としているほどの危険な実験
で、フランクリンが生きていたのは幸運そのものだったそうです。
今日紹介する一冊は『雷鳴と稲妻 気象の過去、現在、未来』
(ローレン・レドニス/著、徳永里砂/訳)です。
様々な時代で、気象と関わった人びとの当時の記述を絵と一緒に纏めた一冊
になっています。