Site Top

[BookShelf Image]:1846

2007年のこの日、武豊騎手が史上初のJRA通算3000勝を達成されました。

武豊騎手は言わずと知れた、日本のトップジョッキーです。18歳でデビューすると、当時の新人最多勝利数など数々の新人記録を塗り替え、その年のJRA賞最多勝利新人騎手賞を受賞されました。翌年の菊花賞でG1レース初勝利を飾り、JRA史上最年少クラシック競争制覇を達成されました。3年目で初の全国リーディングジョッキーを獲得。アイドル的な競走馬の登場も相まって、第二次ともいわれる競馬ブームの立役者となりました。以降、長年にわたりトップを走り続け、“史上初”・“史上最速”・“史上最年少”と名のついた金字塔を数々打ち立てると、2007年11月3日京都競馬場の第1レースで勝利し、史上初のJRA通算3000勝を達成されました。しかし、これは通過点に過ぎず、54歳になった現在も、怪我などありましたが、勝利数は4400を超え、競馬界のレジェンドとして現役バリバリで活躍されています。

 

今日、紹介する一冊は、『ジョッキー』(松樹剛史//著)です。

2001年に第14回小説すばる新人賞を受賞された、騎手を主人公にした物語です。

主人公は、所属していた厩舎が経営状況の悪化からの打開策として、有力馬主の息子である新人騎手の所属と専属騎乗を決定したことにより、フリーに転身することになった。しかし、これといった実績も根回しもなく急な転身だった為、徐々に生活に窮してゆく。収入はわずかな調教手当と週に1回あるかの騎乗手当になっていた。そんな中、前の所属厩舎の調教師から連絡が入った。顔を出すと、なんと、騎乗依頼だった。実は、主人公の知らないところで頭を下げ、騎乗依頼を取ってきてくれていたのである。主人公は自身の騎乗技術と経験を駆使して、時には裏の手も使いながら、依頼に応えていく。

騎手、調教師、厩務員、馬主、トレセン、競馬場など、競馬界の内情が事細かく描かれています。

 

 

2024年 (令和6年)
11月26日(火)
Weather
時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)