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今日は幼き天皇、安徳天皇の誕生日です。
『平家物語』でもよく知られている安徳天皇は、1178年高倉天皇と平徳子(平清盛の娘)との間に生まれます。
1180年、わずか数え年3歳(1歳3か月)で即位。これは祖父である平清盛が強行したことでした。父である高倉天皇も21歳という若さで病に倒れてしまいます。平清盛は、幼き天皇を支えるという名目で政治の実権を握るのでした。
その後、1185年の壇ノ浦の戦いで平家と源氏が衝突。平家は戦いに敗れてしまいます。この際に安徳天皇は海に入水。数え年わずか8歳(6歳4か月)で海の下の極楽浄土へと旅立ってしまったのでした。
かつて安徳天皇の仮御所が置かれたとされる高松市の「六萬寺」では、幼くして亡くなった安徳天皇を悼み、子供の健やかな成長を願う慰霊祭が今でも行われています。
今日の1冊は
『日本文学全集10』(河出書房新社)
「松風」「木六駄」「かるかや」「曾根崎心中」ほか、舞台・芸能の名作を魅力溢れる新訳・全訳で。今の私たちにズズンと届く言葉になっています。三大浄瑠璃や近松世話物など物語の醍醐味を味わう最良の1巻。安徳天皇が登場する義経千本桜も収録されています。