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サラエボ事件とは、1914年に起きたオーストリア=ハンガリー帝国の
オーストリア大公であるフランツ・フェルディナントとその妻である
ゾフィーが暗殺された事件です。
現在のボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボ(当時はオースト
リア領)にて事件は起こりました。この時代は帝国主義の名のもとに
列強国が併合国を支配していました。事件後、平和的解決が図られま
したが交渉は決裂し、オーストリア=ハンガリーはセルビアに対して
宣戦布告を行う事となります。この事件をきっかけとしてオーストリ
ア=ハンガリー帝国はセルビア王国に最後通牒を突きつけ、第一次世
界大戦の勃起に繋がったとされます。
ご紹介する一冊は、『戦火のサラエボ100年史』著:梅原季哉です。
戦火にさらされ続けこの地に生きるセルビア人、クロアチア人、モス
レム人の3民族が繰り広げた血みどろの内戦による傷跡と矛盾はいまだ
終わっていない。民族自決と歴史認識をめぐる相克を、100年続く家族
3代への聞き取りで迫るノンフィクション小説です。